保険適用される豊胸について

一般的に美容整形の施術は見た目を綺麗にするために行われることが多いため、保険適用外で多額の費用を自分たちで負担しなければいけません。豊胸もその中の一つとして挙げられているのですが、実は豊胸も目的や施術によっては保険適用されるようになったと言います。

そこで今回は、保険適用される豊胸手術に関することを紹介していきます。

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そもそもなぜ豊胸は保険適用外なのか

まず知っておかなければいけないのは、一般的な豊胸手術は保険適用外であるという点です。その理由は、施術の目的が美容目的であることが大きく関わってきます。

そもそも健康保険が適用される施術は健康上施術をしなければいけないなど、施術を行うことがその人の健康状態を改善するための治療であると判断される場合になります。そのため治療目的で行われる施術は健康保険で費用をある程度賄うことができるため、高額な費用が掛かる施術であっても本人が負担する費用はおよそ3割程度です。

逆に言えば、健康状態を改善または維持するための治療目的の施術でなければ、健康保険が適用されることが難しいということになります。一般的に豊胸手術は胸を大きくしたい、コンプレックスを解消したいなど、美容目的で行われることが多いです。

そのため美容目的の豊胸手術はどのような施術方法であっても自由診療で行われるようになっていて、施術を受ける患者は全ての費用を自己負担しなければいけません。

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保険適用される豊胸とは?

保険適用されるようになったとされる豊胸ですが、全ての豊胸手術が適用されているわけではありません。実は美容整形で保険適用されるようになった豊胸手術というのは、乳房再建手術と呼ばれている施術内容に限定されています。

乳房再建手術とは、別の施術で切除されてしまった乳房を元に戻すための手術を指しています。これは乳がんの手術でやむを得ず乳房を切除してしまった患者に対して行われる施術として知られており、乳がん手術と同時に行われる一次再建と乳がん手術後に時間を置いてから施術する二次再建の2種類があるのです。

乳がんで乳房を切除してしまうと女性としての象徴がなくなってしまうというショックが大きいので、手術後に乳房再建手術を受ける人は少なくありません。そんな乳房再建手術は乳がんという健康上の問題を除去するためにやむを得ず乳房を切除してしまった患者が対象となっていることが多いことが、保険適用されるようになった理由になっていると考えられます。

乳がん手術以外にもカプセル拘縮で胸が硬くなってしまった、すでに入れていた豊胸バッグが破裂して中身が漏れてしまっているなど、健康上問題が起きた時にも保険適用されることがあるようです。

保険適用でできる乳房再建手術という豊胸のやり方

乳房再建手術のやり方は、大きく分けて3つの方法があります。例えば背中や腹にある筋肉・皮膚・脂肪を胸に移植するという方法があり、これは背中や腹にある筋肉や皮膚、脂肪だけではなく血管もそのまま付けた状態の組織を胸に移植するという内容になります。

乳がんで胸を切除する際には広範囲の部位を切除することになるため、同じく広範囲で移植することができるこちらの方法が利用されることが多いです。また筋肉は移植せずにお腹周りにある脂肪組織を血管ごと移植する、という方法もあります。

こちらの方法の特徴は筋肉を切除したり移植することがないので体への負担が少ない点で、脂肪のみを使っていることから移植後のバストが自然な形に見えるところがメリットとして挙げられています。ほかにも人工乳房(シリコンインプラント)と呼ばれる器具を移植する方法も利用されていることが多く、自分の体の組織を使わないところが大きな特徴です。

これら3つの方法は患者の状態や切除した乳房の範囲などから利用できるかどうかが判断されるため、場合によっては利用できない施術方法もあります。

保険適用される豊胸でも保険適用外になる?

このように乳房再建手術であれば、保険適用で施術を受けることが可能です。ただ全ての乳房再建手術が保険適用になるというわけではないようで、中には例外的に保険適用外になるものもあります。どのような場合に保険適用外になるのかというと、人工乳房を入れる際の豊胸バッグの種類です。

保険適用される豊胸バッグはラウンド型シリコンインプラントと呼ばれるタイプで2種類、そしてアナトミカル型シリコンインプラントと呼ばれるタイプのみとなっています。これ以外の豊胸バッグを使用する場合は保険適用外となってしまう可能性が高いため、保険適用で施術を受ける場合は事前に豊胸バッグの種類を指定しておかなければいけません。

また生理食塩水など、シリコン以外の人工乳房での乳房再建手術も保険適用外となっています。このように人工乳房を使った乳房再建手術をする場合、内容物が限定されているので注意する必要があります。人工乳房以外の乳房再建手術であれば特に制限は設けられていないので、そちらを利用するという方法もあります。

保険適用で豊胸手術をする場合の注意点

まず注意しなければいけないのは、自分が保険適用の豊胸手術を受けられるのかどうかという点です。豊胸手術が保険適用されるケースは健康上の問題が発生するかどうかがポイントになっているので、そうでないと判断された場合は全て保険適用外となります。

また保険適用される豊胸手術が利用できたとしても、手術後の仕上がりにこだわりを持ってしまうと保険適用外となってしまう可能性があるようです。

あくまでも治療目的でなければ保険適用と判断されないため、仕上がりにこだわる場合はそこから保険適用外となる可能性を理解しておかなければいけません。さらに注意しておくべきポイントとして挙げられているのが、保険適用で施術してくれる美容クリニックばかりではないというところです。

美容クリニックによっては、保険適用による施術を行っていないところもあります。このため、事前に保険適用の施術をしてくれるのかどうか確認してから利用を検討しましょう。

豊胸手術も治療であれば保険適用される

このような点から、一般的には自由診療である豊胸手術を保険適用で利用することができます。保険適用されれば通常の三分の一程度の費用で施術を受けることができるため、費用負担の軽減になります。ただ保険適用で施術をするためには条件をクリアしなければいけませんし、保険適用での施術が可能なクリニックを選ぶことが必要です。